僕の勉強から始まった『3点盛り』です。
滝見屋の蕎麦、丼ぶりものにお付けしているものです。僕が修業から帰ってきてから始めたもの。それまでは、お新香が1つ付いていたのかな!?
イベントで『小鉢一点サービス』をしたことがあったんです。修業して帰ってきて、その成果を出そうと一品を作っていました。
ある時、よく来てくださるお客様に…
『松之山の人が食べるものが食べたいんだよ!!松之山の人が家庭で食べられてる料理が』
気付きましたよね…。滝見屋に来てくださるお客様は、松之山の料理を食べたいんだと。
そして、一番大きかったのは、先代の父親に『修業してきました』と見せたかったんですよ。これ、一番ダメなやつ。ダメたいら発動です(笑)
母ちゃんは、松之山の出身ではないし、昔から食べられてる地元料理は詳しくないんです。
そしたら、師匠がいたわけですよ!!近所にたくさん(笑)
そうなんですよ…地元のお母さん達!!
『これ、どうやってつくるの?』
「しらねーやか?けんながも(知らないのか?こんなことも)」
皆さん、笑いながら教えてくれるんです!!松之山の料理素人の僕に。
そのうちに、『平ちゃん、一緒に山いくか?』と、僕を誘ってくれるようになったんです。
山デートですよ(笑)一緒にいくと、採り方、アクの抜き方、食べ方…昔はこうやって食べたと教えてくれたんですね。
そしたら、楽しくなってきて!!山菜面白いと。そんな山菜を3点盛りにし始めたんです。
山菜の時期が終わると、今度は農家さんが『こうやって食べると美味いぞ』と教えてくれて、それなら、これでも作れるとなって、わからないと、また聞きに行く。そうやって、松之山のお母さん達が僕に料理を教えてくれたんですね。
去年の春、松之山温泉に泊まりにきたお客様の『ユキさん』。僕の山菜で作った料理を食べて、『お前、山菜好きなのか?』と聞かれたんです。採るのも、料理するのも、教わるのも楽しいと言ったら『俺の書いた本を持ってきてやる』と、上越から持ってきてくれたんです!!教科書ですよ。
先生がまた1人増えた(笑)
お客様が喜ぶものを。
たまに、母ちゃんが1品作ったり、カミさんも1品作ってくれます。作り方を教えてというお客様も。喜んでいただけて良かった。
朝ドラの『らんまん』で、スエちゃんが言った『よその町にはない一品』そんな料理を勉強して、作って、お客様に喜んでもらえるようにしていきますね!!