【今は揚げないし、メニューにも無いけど、昔は揚げたんだ】
これ、コンニャクの天ぷらなんです。ピリ辛に味付けされたコンニャク。
天ぷらの修業中、親方がカウンターの中で教えてくれました。
『俺(親方)が若い頃、当時の親方(創業者)から教わったんだ』と。
今では揚げなくなったな…と教えてくれました。
今回は、息子のお弁当にはいったコンニャクを天ぷらに(笑)
丸いものでしたが、美味しかったです。教わったのは、板のコンニャクを5ミリくらいに切って、味をつけて天ぷらに。
その昔は、イカが捕れなかったときなどに、代わりに使ったと聞きました。
煮物のコンニャクを、衣をつけて揚げる感じでしょうか。少し味を強めに入れた方が、揚げると美味しいです。七味をかけると、お酒のツマミにピッタリ!!
当時の親方から直接教わる事は少ないんです。当時で70才くらいだったと思います。長い間、店長としてカウンターに立ち続けた方。だいたい教わるのは、先輩や次長の方。
天ぷら屋の修業といっても、揚げ場に入るのに2年半かかります。(今はわかりません)そして、毎日天ぷらを揚げられるわけではないんですね。
カウンターに店長と一緒に入って、時間が空いたときなどに、そんな話、技術のこと、昔の話を教えてくれました。この話がけっこう楽しかったんです!!
そんな店長も、僕を最後に引退されました。これ、先輩から聞いたのですが、『創業者から直接天ぷらを習った店長の最後の弟子はお前だな』と。
怒られたことたくさんあります。それ以上に教わったことたくさんあります。
そんな親方や先輩のおかげで、今、天ぷらを、揚げられるんですね!!