先日、そんな質問をされました
考えてみたのですが、
わかったことがあったんです
『美味しい天ざるを作りたい』その一言から、
調理師学校から天ぷら屋さんを教えてもらったんです
今のようにSNSがあるわけではなかったので、
お店のことはわからないんです
あるのは、募集要項だけですから
担当の先生から
『うちの学校からも先輩が行っている』
『福利厚生がしっかりしている』
と教わって、ランチの天丼を食べに行ってきました
テーブル席でしたが、そこから見えたのは
カウンターで揚げる揚げ方さん
その姿が、強烈に印象に残ったんです
まるでステージのように見えちゃったんです
揚げ方さんが、油を切るために天ぷらを振るのですが、
指揮者がタクトを振るように見えて
上からは鍋を照らすスポットライト
真っ白い割烹着
天ぷらのタネと油と衣を一つにまとめて
お客様に天ぷらを出していく
この姿が
演奏してるように見えちゃたんです
目の前にお客様が座ってるし…
この姿に、憧れちゃったんです
ホントに舞台みたいでしたから
それから、その舞台に立つまで3年かかるんですが
やっぱり『かき揚げ』
これを、自分のものにしたかったんです
かき揚げって、いろんな具材をかき混ぜて
揚げる天ぷら
お客様の口の中に、いろんな味がふわっと
広がって、楽しんでもらえる天ぷら
師匠の揚げたかき揚げ…今だに覚えています
とにかく真似しました
お玉やボールの持ち方、箸の持つ位置、
揚げ玉すくいの持ち方…そして、あの厚さ
どれだけ揚げて、どれくらい失敗したことか
いつか、滝見屋でかき揚げや穴子の天ぷらを揚げて
お客様に食べてもらおうと
初めて食べた穴子の天ぷらが美味しかったんです
なので、僕が修業先の天ぷら屋さんをえらんだのは
『揚げている揚げ方さんの姿に憧れた』
からなんです(笑)
当時は技術や味なんて、まだまだ僕にはわかりませんでしたから
今は地元や近隣のの野菜、キノコ、山菜
そしてかき揚げで、お客様に里山を感じて、
故郷を思い出してもらえたたら嬉しいです
そして、温泉と蕎麦でのんびり
ゆっくりとした時間を
楽しんでください
【何でそこの天ぷら屋に!?】



