布海苔(海藻)を煮ています。
この地域の蕎麦屋さんには、布海苔を繋ぎに使うお店が多いです。
越後魚沼では織物産業が栄えました。
機織に使われた海藻「布海苔」をつなぎに使って蕎麦を打てないかと考えたのがきっかけです。
この布海苔。煮て冷えると寒天状に。それを蕎麦粉に混ぜて打っていきます。(滝見屋は二八蕎麦、製麺機を使っています)
さて、この布海苔を煮る作業…メッチャ失敗しました(笑)
まぁ〜、上手くいかなくて、何回煮ても、上手くいかなくて…。
ただ煮るだけだろ…と。僕もそう思ってましたから。
修業先の清兵衛さんに教わり、同じように煮ていきます。
違うのは、量ですね。
弱火で煮ていくのですが、これだけ粘度があるので、ほっとくと焦げます!!
『混ぜればいいじゃん』と思いますよね。混ぜすぎるとコシが無くなるんです。
また、火が弱すぎると色が黒茶色ではなく、赤っぽくなるんです。
焦がさないように、最低限かき混ぜて…。
どれくらいと言われても、これは説明出来ないんです。鍋の底と、木ベラの感覚、フツフツ感!?これが頼りです。
蕎麦を教わり、1人で打ち始めたとき一番最初の壁がこの布海苔を煮る作業でしたね。